【 夏 六 花 】
恋次くんお誕生日おめでとうございます。
ささやかながら絵と、それに添えた駄文でお祝いさせていただきます。
お目汚しm(_ _)m


※「六花」は雪の異称です。





いつかは忘れたが
一面白く明るい中で
「おめでとう」
といわれた記憶がある。

おそらくその白く明るいのは
降りしきる雪だ。

だから季節は冬で
「おめでとう」は
来る新しい年に向けて。


そんな挨拶を交わすめでたい年明けの時間、
だがゆっくりと地面に舞い降りて吸い込まれる白い精に
散っていく儚さみたいなのを感じた。
でも、いつのことなのか忘れてしまった。


もしかしたら
生前の記憶だったのかもしれない。
そうじゃなかったら、

夢?

















そして今この瞬間
一瞬白く明るい中で
「おめでとう」
といわれたばかり。

そしてその白く明るいのは―










夜空に咲く大輪の花。

だから今は季節は夏の終わりで
「おめでとう」は
俺にむけて。


「ありがとう」
そんな言葉を交わし笑いあう時間、
遠雷のような音と一瞬空を染めては消える刹那の花に
散っていく儚さみたいなのを感じたが
でもこの瞬間をいつまでも忘れないでいたいと思った。

来年もこの瞬間を二人で過ごせるだろうか?
一緒に居れる時間は長くなくても
散ることのない花火を
もっと咲き誇らせたい。
もっと光り輝かせたい。






イラストは498代目トップです。
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