作画過程。
あまりたいしたことはしてないんですが、
うまい人にパパパっと教わるよりも
うまくなくてちっとも「あざやか」じゃない人にモタモタっと教わったほうがわかりやすい。
最初はみんなうまくない。うまくない同じ土俵だからこそ伝わるものってあって
実はほんとはそれがみんな知りたいのに、うまい人の講座とかには「そんなのできてあたりまえ」で
重く語ってくれてないんですよね。なんだか今さら聞けないとかもあるだろうし。
そういうはがゆい人のための目線でお伝えできればなと思います。
ちなみに海軍は、下絵、ペン入れはアナログで、あとの色つけはパソコンでやっております。
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■1 |
あたり。アタリです。 こまかく描きこむ前の「設計図」みたいなものですね。 バストアップとか顔のアップならともかく 全身を一枚の紙におさめようとしたとき、顔からかいていくと 紙からはみ出ること多いと思います。 それをふせぐ為にざーっと手足の配置だけ決めておきます。 私は全身だけはこのアタリをつけますが あと、コマ漫画とかはいきなりアタリもなしで マユ頭から描いてます。ほんとはやっちゃダメ。 だと、 思う。 どうせ消してしまうのでどんな線でもいいし どう描かなくちゃいけないかとかのきまりもないです。 体の向こう側になって隠れてしまう部分も ここではしっかりかいておくと 「絵のつじつま」があうので出来るだけ描いたほうがいいです。 あとが楽ですしね。 すべての作業は 「あとを楽にするため」って考えるといいですよ。 絵の完成のたのしみがグンと高まります。 どこからかけばいいかという話もありますが 「見てしまう、見てほしい部分」からかと。 このアタリは腰の部分から描きだしました。 それから上に描きあがっていって顔の部分。 それからまた下におりていって胴体の微調整。 顔はアタリをつけるとアタリよりも小さくなってしまうクセが 私にはあるので少し大きめにアタリをつけておきます。 癖は悪い癖だとしても直さないほうがいいと思います。 それよりもその癖を飼いならす方法を考えたほうがいいですよ。 癖も個性です。 |
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■2 |
下絵といえる段階になります。 もう好きなだけ描いてくれと思います。 ときによっては下絵をペン入れしないでまんまスキャンして そのまま絵を完成させてしまうときもあるので もうそのつもりで。 描けたらしばらく違うことするといいと思います。 それから改めてみて変なとこ(出てくるんだ)直したり。 私は大抵この間に友だちにメール打ってます。 絵の作業時間は短いんですがトータルが長くなるのはこのせい。 15分やって30分休憩はザラです。 で、もういいかげんいいだろうと思って そろそろとペンを出します。 またこのときがモタモタ。 一気にペン入れをするので呼吸を整える感じで しばらくペン持ったままボサーっとしてます。5分くらい。
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そうしてペン入れ完了ですが、以下のようにミス連発です。 このカゲの斜線はあえてはみ出しました。 はみ出さないように輪郭線のとこで止めたら 線のスピードが落ちて線がヨレるので。 |
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■4 |
パソコンにとりこんで 上のミスとかはみ出してるとことかを消します。 下絵とくらべると多分表情がやわらかくなっていると思います。 これも私の癖で、まぁ想定内。 下絵にくらべて なんだか線が痩せてるとかいう感じで ペン入れの仕上がりにがっかりされる方多いと思います。 私もそのタイプで それを克服するためにペン入れは一度ザザーっと線をなぞる感じで やってしまってから 二度入れなおししています。 基本、痩せている線を太らせるポイントは 顔のりんかく、目尻目頭。あと、カゲになっている部分。 それだけで随分かわります。 筋肉の「縮んでいるところ」も太めにすると それなりに「ぽく」見えるかな? 色の過程はまた別の機会があれば。。 さて、これでお役にたてたかどうか。 |
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