アップが遅くなっちゃってすみません。
海軍の誕生日にお祝いのお話をいただきました。
自分で『自分を祝ってくれるお話』に絵をつけるなんて
ちょっとしたドリーム小説の気持ちですヾ(〃^∇^)ノ
みなさまもこのお話の文中にある『01号室』をみなさんのお好きな場所に
そして『店主さん』をみなさまのお名前に置き換えればまさにドリーム!
登場するのは、以前拙サイトの3周年にお贈りいただいた『小春日和』のメンバーです。
ではではどうぞ。
(遅くなった言い訳は下のほうに)
☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'HAPPY BIRTHDAY☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'
2月にしては暖かいある日の午後。
ちょうど出かける用意をしていた俺の前に、
いつものように
突然恋次とグリムジョーが現れた。
これまたいつものように会うなり睨み合い始める二人を無視して、
俺は内心半分あきれながら外出の用意を続ける。
「よしっ、と」
用意を終わってカバンを肩にかけ紙袋を持った俺に、
飽きずにガンの飛ばしあいをしていた二人がやっと顔を向ける。
「出かけんのか、一護?」
「どこ行くんだよ、黒崎」
同じような事を聞きながら、テメェは黙ってろ、って感じで
また横目で睨み合う。
それに俺はため息つきながら、行く先を話した。
「ほらこの前行った店があったろ?」
俺の言葉に二人はちょっと首をかしげたが、思い出したのか
うんうんと同時にうなづいた。
「あそこの店主さんが誕生日だから、お祝いに行くんだよ」
納得した顔の二人に、俺は言葉を続けた。
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「一緒に行くか?」
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で。
結局この前のように二人を連れて、
俺達は商店街のレンガ敷きの道を歩いてた。
この時期にしては暖かな空気に、歩くスピードも何となくゆっくりして来る。
まだまだ物珍しさがあるのか、
商店街に入るなりキョロキョロし始める二人に俺はほほえましいなんて思っちまった。
「あ、そうだ」
突然立ち止まって振り返る俺に、何だと言う顔で二人も立ち止まる。
それにびしっと指を突きつけて、俺はきっぱりと宣言した。
「今日はプレゼントは用意してあるから…」
「鯛焼きも魚も、いらないからな!」
「「なにっっ!」」
…いやお前ら、なんでそこまでショック受けてんだよ
驚いて固まる二人とは逆に、俺はマジで体から力が抜けるのを感じた。
この前の騒動を思い出して、半分冗談のつもりだったのに。
あーもうホンットに。
なぜか、どうすんだ、って感じで顔を見合わせている二人に俺は
あきれるより笑いが込み上げてきた。
「お前らが行くだけで、十分プレゼントだから。な?」
気付けばなぐさめるように笑っている俺に、
二人もようやく笑い返してくれた。
ホントにいつもの俺達の立場だったら、絶対にありなえないこんな時間。
お祝いのおすそ分けもらった気になって、俺はじんわりと嬉しくなってくる。
のんびりと歩く二人も同じように感じてくれれば。
そう思って交互に顔を見ると、恋次もグリムジョーも穏やかに
見つめ返してくれた。
商店街の外れ、カフェの看板が見えて来た所で俺は足を止めた。
お目当ての場所。カフェ01号室。
「じゃ、打ち合わせ通りにな」
「おうっ」
「まかせろよ」
笑顔でうなづく二人に、俺も笑って返す。
最後の確認をして、三人でドアの前に並んだ。
うなづいて、せーのでドアを開ける。
俺と恋次とグリムジョーの明るいお祝いの声がきれいに重なって響いた。
「HAPPY BIRTHDAY!! Dear …」
vオシマイv
☆.。.:*・゜
東雲さんありがとうございました。
実は東雲さんは早々にこのお話を載せたメールを送ってくださってたのですが
海軍のメール管理が悪く、メールに気づかないで、
東雲さんからの拍手コメでメールを送ってくださっていた事にに気づくも
さがせどメールは見つからず・・・メール紛失・・・orz・・・
というていたらくをしてしまいました。
本当に申し訳ありません。
にもかかわらず、快くメールを再送してくださった東雲さんには感謝と申し訳なさでいっぱいです。
私の不手際で拝見するのが遅くなってしまったお祝いですが
素敵なのでアップさせていただきました。
実際は『01号室』はしがないサイトで、お店じゃないのですが、
こうして三人が来てくれてお祝いしてくれるだけで
「お前らが行くだけで、十分プレゼントだから。な?」(←作中より)
夢のど真ん中です。
ラストの絵は、こうして三人が来てくれるなら、『店主』からはこういう感じに三人が見えるのかなぁって
そういう感じで描かせていただきました。
ありがとうございました。
(2010 03 10)
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