@【ヂィ・・ヂチッ】
とか鳴きながら藍染さまの霊圧に押し潰されていくちっさいミミハギさまたち。
異形のものとはいえ、なす術もなくぶちゃぶちゃと潰れていくさまはかなり凄惨なものがあるかと。
しかしそんな酸鼻を極める光景すら今の隊長格の方々には目に入らぬ様子。
それどほまでに藍染さまは招かれざる客なのでしょう。
むしろ今滅さんとしている陛下以上に憎まれているかもしれません。
陛下はしょっぱなから敵ですが、藍染さまは最初は護廷の隊長という立場からの裏切り者で
その分憎さもひとしおなのではないかと、思います。
そういう隊士さんたちの複雑な気持ちもわかるのですが、
しかしそれでも藍染さまはかっこいいです。
椅子に縛られたままでも余裕で
「よっルキアちゃんおひさ。ありゃりゃ副隊長になったのオメデト」とかいう内容の話を
終始上から目線でスカしてくる藍染さま、敵襲だから紅茶を淹れようとかいう人ですからね。
このスカし具合はもはや様式美です。
しかしルキアちゃんにとっては護廷の裏切り者以前に海燕どのの仇でもありますし
正直、こんなのこのこ出てきてほしくはないでありましょう。
「無間に捕らわれた筈の貴様が何故此処に居る・・・!」
と憎しみもあらわに問いますが、「戒めを解かれたのさ」と涼しい顔で答える藍染さま。
「莫迦な!一体誰に・・」
「ボクだよ」
と京楽さん。
てか、京楽さん素で出てきてますけど、浮竹さんのことはスルーでしょうか?
A【ざわ・・】
一気にざわつくみなさん
(私が描いた「ざわ・・」の擬音の字体はは違う漫画からですご了承ください)。
「何故と訊くだろうから先に言うけど 彼の力が必要だと判断したからだ」
口々に承服しかねる的なことをまくしたてます。無理はないんですけどね。
しかし、この中でも砕蜂ちゃんの嫌悪感いっぱいの表情からの「恥知らずめ」は
なかなかに煽りに使えそうな画像になるなと・・。
そんな中、兄様は無言を貫いています。
非難囂々の中、しかし京楽隊長は言い切ります。
「君らがしてるのは面子の話かい?」
「それじゃあ護廷の話をしよう」
「面子じゃ世界は護れない」
「悪を倒すのに悪を利用する事を ボクは悪だとは思わないね」
毒をもって毒を制すということでしょうか。
しかし、それは悪ではないかもしれませんが、とてもリスクが大きいことだと
それを憂いている人もいると思うのです。
良い悪いの問題じゃなくてね。
しかし、隊士さんたちはそれで黙ってしまいました。
藍染さまの力は、イヤというほど知ってる隊士さんたちだからこそ・・なのでしょう。
ぐうの音も出ない感じで。
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B【黒棺】
黙っちゃった隊士さんを前に藍染さまの口は滑らかです。
「議論は終わったようだな」
「それじゃあそろそろ 両手の戒めを外して私を椅子から解放してくれるかい」
もう、使える鍵は3本て言ってるのに欲張りさんめ!
京楽さんもデキナイヨーって言ってるのに・・
というか、もうそれ以上の封印を解くのは
さすがにほかの隊士さんもガチで許さないでしょう。
これは面子じゃなくてリスクの問題。
しかし、不満の藍染さま。
藍「やれやれ 座ったままでこいつらを始末しろと?」
京「君にそれができないとはは思えないね」
ですよねー。
だってさっきみなさんが斬ったり突いたりしてる様を
ちまちまと効率悪いとか言ってたじゃないですか。
でもって座ったままで霊圧でぐっちゃんぐっちゃんに押しつぶしてましたやん。
藍「買い被りだな 今の私にそんな力はない」
いや、あるって。みんな見てたもん。だからみんな黙ったんだと思うよ。
しかしここで「いや、ありますやん」と言うとさらに変な謙遜してきそうなのが藍染さま。
というか意地悪かな?
だから京楽さんは違うポイントでつつくんでしょう。
「力の有る無しの話じゃないよ」
「君が座ったままむざむざと この目玉の化物達に自分の体が齧られるのを」
齧ってくるのかこのちっさいミミハギさまたちは。
「黙って見ているとは思えないって話さ」
可能かどうかではなくするかしないかという話なのね。ブラックの理念やな。
そして京楽さんの言葉に呼応するかのように
大量のミミハギベビーさまがどっさり降って来ます。
なんかここだけ見ると享楽さんがミミハギベビーさま使いみたいなってます。
渋々ヤレヤレという体で藍染さまが重い腰をあげます。 「全く やりにくい男だ」
いや実際には座ったままなのですけど。
"やりにくい男”はまぁ褒め言葉なのでしょうけど
「光栄だね」というわりには目が笑ってない享楽さん。
てか、そんな大人の会話をしてる場合じゃないようで、
なにかを察した京楽さん、ほかの隊士さんたちに逃げろの号令。
やりにくい男はどっちなんでしょうか、
ここでいきなり藍染さまの「破道の九十 黒棺」が炸裂です。
あの黒棺ですよ。詠唱破棄ですけど。
たちまちに黒い重力が建物を覆います。
この黒棺はこの黒いのに覆われたところのものは
押しつぶされるかなにかで無くなっちゃうんでしょうかね(多分)。
そんな黒棺発動を見守る?京楽さんに後ろから兄様が声をかけます。
「わかっているのか京楽 藍染を解き放った兄(ケイ)の行いは 我々への侮辱だ」
面子よりの話ではありますが、
やはり誇りを尊んでいる兄様は一言言いたかったのでしょう。
京楽さんも馬鹿じゃないんで皆がそういうのはわかってたでしょう。
しかしそうでもしなければ勝てない敵というのも馬鹿じゃないからわかるわけで。
辛いところです。
「あとで幾らでもブン殴ってくれ」「瀞霊廷を護れたらさ」
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